別記3 発電機出力係数(RG)の算出式(詳細式)


1 定常負荷出力係数(RG₁)


 発電機出力係数(RG)の算出式

 

ηL:負荷の総合効率 

負荷の総合効率 自家発電設備

 

mi :個々の負荷機器の出力(kW) 

 

ηi:当該負荷の効率 

 

K :負荷の出力合計(kW) 

 

D :負荷の需要率 

 

Sf:不平衡負荷による線電流の増加係数 

不平衡負荷による線電流の増加係数  自家発電設備

 

ΔP:単相負荷不平衡分合計出力値(kW) 

 

三相各線間に、単相負荷A、B及びC出力値(kW)があり、A≧B≧Cの場合 

ΔP=A+B-2C 

 

u :単相負荷不平衡係数

単相負荷不平衡係数 自家発電設備

 

cosθg:発電機の定格力率

 

2 許容電圧降下出力係数(RG₂)


許容電圧降下出力係数(RG2) 自家発電設備

 

ΔE :発電機端許容電圧降下(PU(自己容量ベース)) 

 

xd’g :負荷投入時における電圧降下を評価したインピーダンス(PU) 

 

ks  :負荷の始動方式による係数 

 

Z’m :負荷の始動時インピーダンス(PU) 

 

M2  :始動時の電圧降下が最大となる負荷機器の出力(kW) 

 

K  :負荷の出力合計(kW) 

 

3 短時間過電流耐力出力係数(RG₃)


短時間過電流耐力出力係数(RG3)  自家発電設備

 

fv₁ :瞬時回転数低下、電圧降下による投入負荷低減係数 

 

通常の場合は、fv1=1.0とし、次の条件に全て適合する場合は、次式による。 

  • ① 全て消防負荷で、下式のM₃に該当する負荷機器は、軽負荷(ポンプ類)であること
  • ② 原動機はディーゼル機関又はガスタービン(一軸)とし、ディーゼル機関の場合は、K≦35kW、ガスタービンの場合は、K≦55kWであること
  • ③ 電動機の始動方式は、ラインスタート、Y-Δ始動(クローズドを含む)、リアクトル始動、コンドルファ始動、特殊コンドルファ始動であること
  • ④ 負荷にエレベーターがないこと
  • ⑤ 負荷に分負荷がないこと
  • ⑥ M/K≧0.333であること 

計算式 

   fv1=1.00-0.12×M₃/K 

 

KG₃:発電機の短時間過電流耐力(PU) 

 

d :ベース負荷の重要率 

 

ηb:ベース負荷の力率 

 

cosθb:ベース負荷の力率 

 

ks:負荷の始動方式による係数 

 

Z’m:負荷の始動時インピーダンス(PU) 

 

M₃:短時間過電流耐力を最大とする負荷機器の出力(kW) 

 

K:負荷の出力合計(kW) 

 

4 許容逆相電流出力係数(RG₄)


許容逆相電流出力係数(RG4)  自家発電設備

 

K:負荷の出力合計(kW) 

 

KG₄ :発電機の許容逆相電流による係数(PU) 

 

H:高調波電力合成値(kVA)

高調波電力合成値(kVA)  自家発電設備

 

hb:高調波分の分流係数

高調波分の分流係数 自家発電設備

R   :整流機器の合計値(kW) 

 

R6i  :6相全波整流器の定格出力値(kW) 

 

R3i  :3相及び単相全波整流器の定格出力値(kW) 

 

ηi  :当該機器の効率 

 

cosθi :当該機器の力率 

 

hki  :当該機器の高調波発生率 (6相全波整流器の場合  hk=0.288、3相全波整流器の場合  hk=0.491 、単相全波整流器の場合  hk=0.570 )

 

hph  :移相補正係数 

 

hph=1.0-0.413×RB/RA 

 

RA:基準相電源の整流器負荷合計値(kW) 

 

RB:30度移相電源の整流器負荷合計値(kW) 

 

RA≧RBとする。 

 

RAF:アクティブフィルタ効果容量(kVA) 

 

アクティブフィルタの定格容量合計をACF(kW)とすると、RAFの取りうる値は、次のとおりとする。 

 

RAF=0.8×min.(H,ACF) 

 

Ai,Bi,Ci:三相各線間に単相負荷A、B及びCの合計出力値(kW)があり、A≧B≧Cの場合、各線間の当該機器出力(kW)をAi、B i及びCiとする。 

 

u      :単相負荷不平衡係数

単相負荷不平衡係数 自家発電設備 

ΔP=A+B-2Cとする。