非常電源回路、操作回路、警報回路及び表示灯回路等(以下「非常電源回路等」という。)の設置方法は次による。
(1) 非常電源回路等の耐火配線及び耐熱配線は、別表6-6によること
(2) 非常電源回路等は、消防用設備等の種別に応じ、次によること
屋内消火栓設備の非常電源回路等は、図6-8の例により非常電源から電動機の入力端子までの部分を耐火配線、操作(起動)回路及び表示灯回路等の部分を耐火配線又は耐熱配線とすること
スプリンクラー設備の非常電源回路等は、図6-9の例により非常電源から電動機の入力端子及び一斉開放弁又は予作動式流水検知装置(湿式等)の起動用に用いる電動弁の入力端子までを耐火配線、操作(起動)回路、警報回路及び表示灯回路等の部分を耐火配線又は耐熱配線とすること
イの例によるものとすること
不活性ガス消火設備の非常電源回路等は、図6-10の例により非常電源から制御盤の入力端子及び消火剤の排出に用いる電動機の入力端子までを耐火配線とし、操作(起動)回路、警報回路及び表示灯回路等並びに電気式閉鎖ダンパー及びシャッター閉鎖回路等の部分を耐火配線又は耐熱配線とすること
屋外消火栓設備の非常電源回路等は、図6-11の例により非常電源から電動機の入力端子までの部分を耐火配線、操作(起動)回路及び表示灯回路等の部分を耐火配線又は耐熱配線とすること
自動火災報知設備の非常電源回路等は、図6-12の例により非常電源から受信機の入力端子まで及び非常電源を必要とする中継器までを耐火配線、地区音響装置回路及びアナログ式感知器回路を耐火配線又は耐熱配線とすること
注*1 中継器の非常電源回路(受信機又は中継器が予備電源を内蔵している場合は一般配線でよい。)
注*2 発信機を他の消防用設備等の起動装置とする場合、発信機上部表示灯の回路は、非常電源付の耐火配線又は耐熱配線とすること
ガス漏れ火災警報設備の非常電源回路等は、非常電源を他の消防用設備等と共用する場合にあっては、図6-13の例により非常電源から受信機の入力端子まで並びに非常電源を必要とする検知器、中継器、増幅器及び操作部までの各回路を耐火配線とすること
非常ベル及び自動式サイレンの非常電源回路等は、図6-14の例により非常電源から操作装置までを耐火配線、ベル、サイレン回路、操作回路及び表示灯回路を耐火配線又は耐熱配線とすること
放送設備の非常電源回路等は、図6-15の例により非常電源から増幅器の入力端子及び親機の入力端子までを耐火配線、操作回路、スピーカー回路及び表示灯回路を耐火配線又は耐熱配線とすること
誘導灯の非常電源回路等は、図6-16の例により非常電源から誘導灯の入力端子までを耐火配線とすること
消防用水、連結散水設備及び連結送水管の非常電源回路等は、それぞれ図6-17、18及び19の例により、非常電源から電動機の入力端子までを耐火配線、操作(起動)回路、表示灯回路及び連絡装置を耐火配線又は耐熱配線とすること
散水ヘッドに閉鎖型スプリンクラーヘッドを用いるもののうち、加圧送水装置としてポンプ及び電動機を使用するもの
排煙設備の非常電源回路等は、図6-20の例により非常電源から電動機の入力端子及び排煙用切替えダンパーの入力端子までを耐火配線、操作(起動)回路及び連絡装置回路等を耐火配線又は耐熱配線とすること
非常コンセント設備の非常電源回路等は、図6-21の例により非常電源から非常コンセントまでを耐火配線、表示灯回路を耐火配線又は耐熱配線とすること
無線通信補助設備の非常電源回路等は、図6-22の例により非常電源から増幅器の入力端子までを耐火配線、操作回路を耐火配線又は耐熱配線とすること
パッケージ型自動消火設備の非常電源回路等は、図6-23の例により非常電源から受信装置の入力端子までを耐火配線とし、操作(起動)回路等の部分を耐火配線又は耐熱配線とすること